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無花果

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このあたりでは、無花果の生産が盛んで
全国的に見ても有数の名産地だ
市場に出回るのは、身が閉じた形のきれいな物が一般的だが
味も香りもほのかなものばかりだ
一方、このあたりで食べられる完熟したものは
果肉が大きく開いたもので、形が悪いものの
味も香りも濃厚な無花果を食べられる
物持ちがとても悪く、市場に流通することはない
とても美味しいものだけれど、規格外品のため
ご近所さんから、大量に頂くこともしばしば
そのまま食べてもおいしいが
お返しのため、コンポートにしてみることにした
貴腐ワインで作ると美味しいとのことだったので
トロッケンベーレンアウスレーゼ
というドイツのワインを買ってみた
ドイツ語で、
「トロッケン(乾燥した)」
「ベーレン(粒)」
「アウスレーゼ(選別して収穫)」
という意味で
貴腐菌(ボトリティス・シネレア)の作用によって
レーズン状にまで水分が抜け
糖分が凝縮したブドウの粒だけを
手作業で一粒ずつ選別して造られるらしい
極甘口でシロップのように濃厚で香り高い
確かにコンポートには向いている気がする
果肉を浸して10分程度、極弱火で煮てみる
粗熱を取り、冷蔵庫で冷やしておく
最後にバニラアイスをあわせて食べてみる
とても華やかなデザートだけど
もっと輝ける場所がありそうな
勿体ない気がするおいしさ